漢方薬相談ブログ

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なぜ病気になるのか?根本治療と病院の治療に対する大きな勘違い

なぜ、病気になるのでしょうか?

この答えを西洋医学である病院に求めると見つかりません。

なぜなら、「なぜ病気になるのか?」を考える場合、当たり前ですが、体全体をみていく必要があるのです。

しかし西洋医学は、残念ながら、この「当たり前」がなく、体をバラバラにみているのです。

例えば、皮膚科と内科みたいな感じです。

人が病気になる時、皮膚だけが病気になったり、肝臓だけが病気になるわけではなく、病気というのは体全体が関わっています。

だから、「なぜ病気になるのか?」その原因を探そうと思ったら、体全体をみていく必要があるのですね。

国際中医師で日本漢方家の松村です。

大阪であらゆる病気の漢方相談をさせてもらっています。

漢方は、そもそも体全体をみていきます。

そして漢方薬は、「病名」や「症状」ではなく、体質に合わせて選ぶものだということは、なんとなく知っていると思います。

実際、漢方薬は、病院の薬と違って、『自分の体質』に合わせて選ばないと全く効果がありません。

「漢方薬を飲んでいるけれど効果がよくわからない」のは、漢方薬の効果が穏やかなのではなく、病名や症状から選ぶと的外れなことをしているので効果がないのです。

また体質と合っていない漢方薬を飲むことによって、かえって体が悪くなることもあります。

病気になる根本的な原因は、体全体の「体質」と関係します。

では、では、この『体質』って一体何でしょうか?

冷え性体質?

下痢体質?

実は、体質って、あなたがよく感じている症状のことではありません。

今回は、人間はなぜ病気になるのか?その理由を解説していきたいと思います。

病気になる理由がわかれば、根本的に治す方法や病気にならないように気を付けることができます。

漢方の健康の考え方

それでは、病気と対をなす健康とは何かを考えていきましょう。

そもそも健康ってどういう状態なのでしょうか?

「病名がないこと?」
違います。

漢方の健康の考え方って、実は、ものすごく単純です。

1 生きていくために酸素と水、食べ物を取り入れる。

2 取り入れたものを消化や吸収して体内で使える形にしていく。

3 栄養素などのエネルギーに変えたものを血管を通して全身に運ぶ。

4 細胞でそのエネルギーを使う。

5 使った後のゴミをゴミ捨て場所である大腸や腎臓に運ぶ。

6 便やオシッコとしていらないゴミを捨てる。

どんな人もこの6つの基本的な生命活動を毎日やっています。

もし、自律神経が一連の作業を自動的にしてくれなかったら、大変です。

「あっ心臓を動かすの忘れた!」なんてなったら死んじゃうし、「食べたけど、消化の命令するの忘れた!」なんてなっても大変です。

体のことを意識してやらないといけない場合、1日の「やらないといけないことリスト」ビッシリ、埋まり、仕事どころじゃないですね。

そして、体内は非常にデリケートな状態になっていますので、外側の世界のものは、になります。

ところが、空気を吸ったり、水を飲んだり、食べ物を食べたりと、常に体の外側から、いろいろなものを取り入れないといけないので、エネルギーとなるものと一緒に体は常に毒と異物も取り込んでいます。

その毒物や異物から体を守ってくれるているのが、免疫です。

そして、これらの一連の活動は、非常に疲れます。

1日の終わりには、臓器も神経もヘトヘトになっていますので、睡眠が必要となるのですね。

活動するためのエネルギーを得るのに6つの働きがあり、それを自動で動かすための自律神経があって、外敵から守るための免疫があり、それらの活動を休めたり、修復したりする睡眠があります。

健康って、つまるところ、この6つの働きに自律神経と免疫と睡眠の合計9つの働きが、うまく噛み合って回っていれば、健康といえます。

病院の治療の勘違い

病気というのは、要は、この9つの働きの何かが、うまくいっていないことです。

そして、この働きが、うまく繰り返されている間は、健康ですが、何かのきっかけで、一連の動きの連携がダメになります。

例えば、添加物など、異物のたくさん入っているものを食べれば、体は、その異物に反応して、アレルギー反応、つまり、過剰な免疫反応を起こし、これが、何度も何度も繰りかえされれば、花粉症やアトピーになったりします。

人間の体はよくできていて、何らかの原因で、普段の生命活動がうまく、まわらなくなると「文句」を言いだします。

その文句が、「頭痛」や「めまい」などの症状となって現れます

胃や肝臓というのは、しゃべれませんし、パソコンみたいにエラー表示もできません。

頭痛やめまい、湿疹などの症状という形で、日々の生命活動という仕事がうまくいっていないことを伝えるわけです。

病院の治療は、症状を薬の力で無理やり抑えることなので、この文句を、無視することを治療とよんでいます。

よく考えたらとても怖いのが、胃や肝臓などの文句を薬によって無視するわけですから、本質的な問題は何も解決せずに先送りしていることになります。

気をつけて欲しいのは、症状という体の文句が薬で抑えられているのは治っているのではなく、治すための機会をなくしているということです。

文句を押さえつけたところで、原因は全く治っていません。

なぜ病気になるのか?

「なぜ、病気になるのか?」

わかりやすいのは怪我やコロナやO-157などのウィルスや菌などの原因です。

でも、それ以外は、ほぼ、9つの生命活動がうまくいっていないから病気になるのです。

例えば、胃の機能がストレスで弱り、胃が消化不良を起こすと、消化不良のものが腸を傷をつけて、免疫が発動します。

この免疫の過剰な発動が、皮膚に湿疹として現れたりします。

となると、アトピーの原因は、胃の機能の低下であったり、もっと深掘りすれば、胃の機能がストレスで弱ったことだったり、食べ過ぎだったり、消化しにくにものを食べていたりすることが原因だったりしてアトピーという病気になっているのですね。

アトピーになると皮膚だけをみて、ステロイドを塗ったりしますが、湿疹は、体内機能がうまくいってないことを知らせているだけなので、体がどんな風に悪いのかをみていく場合、体全体をみていく必要があります。

この体全体の状態を分析したものが漢方では体質と呼びます。

病気とつながる体質

体質には、2種類あります。

1つは、生まれつきの体質。

生まれつきの体質というのは、さっきの健康を保つためのしくみの中で、何かがうまくいかない弱点をもっていることを言います。

例えば、胃の消化や吸収が悪いとか、大腸の機能が弱くて便秘気味とか…

背丈や体格、運動神経などと同じで、どれだけ気をつけたって、私たちは、生まれつき、何かしらの弱点をもっています。

逆に完璧な体質の人なんて存在しません。

つまり、生まれつきの体質とは、健康を保つための9つの働きのどこかに弱点がある状態のことを言います。

そして、体質にはもう一つあります。

日々の生活の中から影響を受けて、体の働きがうまくいかなくなる状態です。

暑すぎると体内に余分な熱がこもり、それが頭だったりすると頭痛が発生したりします。

逆に冬が寒すぎて、冷えると体全体の機能が衰えて、何もかもが不調になってきます。

風邪ウィルスが体内に入れば、いつもの体の働きをむちゃくちゃにしていきます。

病気になる原因とは、『生まれつき持っているマイナス要素の体質+日々の生活の中の悪影響による病的体質』の2つで発生します。

病院の治療と漢方の治療の大きな違い

病院の治療は、主に体の機能がおかしくなり、その異常を伝えるために発生させた『症状』を抑えることです。

そして、漢方薬の目的は、症状というエラー表示を元に体の中のどこに異常があるのかを見つけ出して、その異常が正せるような漢方薬を選びます。

最初に大きく分析するのは、先ほど話した9つの生命活動ですね。

例えば、頭痛なら、水の巡りが悪く、それが原因で痛みを発生させていれば、上焦の水滞の証の利水といって、肩から上、顔などに滞っている水を肩から下の方に巡るように巡りを降ろすことによって、頭痛をなくしていきます。

この頭痛が、不要な熱のこもりや血の巡りの悪さが原因だったら、水の巡りを整える漢方薬は、全く治りません

ですので、『頭痛』という症状だけで、漢方薬を選んでも治ることがありません

その頭痛の原因が、『水なのか? 血なのか? 熱なのか?』ということを調べるために漢方では常に全身の状態を調べる必要があります。

悲しいことですが、病院やほとんどの漢方専門だと言ってる先生は、体全体を分析できない人が多いので、頭痛なら「頭痛」という症状だけに合わせて漢方薬を選びます。

そうすると効果のある適切な漢方薬を選べない人が多くなり「治らない」ということになります。

病気とは、9つの活動が何からの原因でうまくいかなくなった状態なのですね。

そして、生まれつきの弱点今の体が受けた悪影響による体質があって、9つの働きとその体質を関連させて分析し、原因を探し出します。

生まれつきの体質の弱点は背丈などと同じで、変わることがありません。

普段の生活から受ける悪影響は、その都度、めまぐるしく変わり、その都度、病的体質を作り出します。

漢方薬は、病院的な治療というよりも、常に9つの生命活動が、問題ないようにもっていき、病気や症状を治していきます。

そして、それを続けることによって、大きな病気や老化を防いでいきます。

よく漢方薬の効果や使い方を勘違いしている先生がいるので、体質や漢方薬というのはこんな感じのものだと知っていただければ、幸いです。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ やさしい中医学入門:東洋学術出版社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社
◯図解雑学 からだのしくみ:ナツメ社
◯図解雑学 病気のしくみ:ナツメ社
◯図解雑学 薬のしくみ:ナツメ社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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